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クリニック通信

◆当院臨床工学部では適正体重(DW)の設定と適正な透析効率に関するテーマで研究を続けており、以下に学会等で発表した内容をご紹介いたします。

令和元年度発表

*第64回 日本透析医学会学術集会・総会
 日時  :令和元年6月29日(土)
 演題名 :I-HDF置換方法別効果の検討

【目的】我々は、第36回日本透析医学会にてI-HDF1回置換量を循環血液量の3%程度にすると、処置回数が減少することを報告した。今回、置換方法の違いにより処置回数や血圧に違いが確認できるか検討した。

【方法】対象患者39名に対し置換回数2回/hrを基準として、置換回数3回/hr・置換回数1回/hr・透析前半に回収量が多く後半に置換量が増加するようなプログラムの3パターンを2週間ごとにクロスオーバーで行い処置回数・血圧の変化を確認する。なお、総置換液量は各パターンとも一定とする。

【結果】処置回数では置換回数3回/hrで-32%、プログラムで-31%と有意差をもって減少し、置換回数1回/hrでは-16%であった。血圧は差を認められなかった。

【考察】除水停止回数の多い置換回数3回/hrと透析後半の除水負荷が軽減されるプログラムで処置回数の減少が見られたことから、より負荷が軽減される置換方法の検討が必要と考えられた。

過去の発表

①2012年 第57回 日本透析医学会

・クリットライン(CLM)を使用した循環血液量測定によるドライウエイト(DW)の設定

②2013年 第58回 日本透析医学会

・透析液流量自動設定機能の有用性

③2014年 第59回 日本透析医学会

・透析中の溶質除去制御とその効果

④2015年 第60回 日本透析医学会

・排水回収装置を搭載したRO装置JWS社製MIE751C-Hの使用経験

⑤2016年 第61回 日本透析医学会

・過酢酸系透析装置除菌剤(ダイアステイル)の希釈時安定性と洗浄消毒効果

⑥2018年 第63回 日本透析医学会

・I-HDFにおける至適置換量と臨床的有効性


今後とも当院では患者様の適正透析をめざし、安心できる治療を提供していく所存です。

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